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(795) めんつゆ

こんちは。

大阪市住民投票は反対派の勝利でした。

僅差であったこと、高齢者の反対票が多かった(という「出口調査」の報告があるが詳細は不明)ことなどを見るに、若者層の投票数がもう数パーセント高かったら結果は逆になっていたかもしれません。
「未来の無い老人に未来が奪われた」などと揶揄する向きもあります。
いつの時代も人間老いれば保守的になります。いずれ私も年老いるわけで、安易に若者VS高齢者の図式にはしたくありません。

民主主義とは基本的には「話し合い」での解決を試みます。多数決での決定は、「殺し合い」に代わる最後の手段ですが、完璧な効力を成しえません。69万票VS70万票というたったの1万票差では特にそうです。自民党大阪府連は、賛成に回った69万人の思想と向き合わざるをえません。

故に「種を蒔き終えた」ような橋下市長の笑顔が印象的でした。
やりきった人の顔だなあ、と。
政界引退宣言について、やいのやいの言われてますけど、任期終了まで市長をやるんだから「無責任」となじるのは筋違いでしょう。

彼は100年のスパンで大阪を考えていたようですが、その最初の7年半を担当し、外れることになりました。今後はどんな知事や市長がそれを引き継ぐのか、府民市民らがどのような人を選ぶのかにかかっています。



さて本日は漫画執筆について語ります。

拙著「女子小学生日記」シリーズは前回コミティアにて総集編1を発行しました。まだ収録されていない単発本の「6」を合わせると、1年半で184ページ描いています。

ジャンプだと10週打ち切りゾーンを超えたあたり、という分量ですね。
まあひと段落でしょう。

さて、私の同人活動暦は長いです。
カッコよく言えば「デビュー」は1989年の冬コミ(初の幕張メッセ)で友人の高校の漫研部誌に寄稿させて頂いてからなので、もうすでに26年になります。髪の毛はだいぶ白くなりましたし、小さい字も見えづらくなってきました。

ですがその26年の大部分を既存の作品の模写によるダブルパロディ(ジョジョ風のときメモ漫画とか)や、活字主体の研究本(セーラームーン)をメインとして活動していたので、自分なりのストーリー漫画を描いたことはありませんでした。キャラ設定をし、プロットを練って、ネームを描いて、そんな本格的に漫画を描いたのはずっとあとで、2006年にハロプロジャンルに移ってからになります。

ようは漫画執筆に関しては特にベテランというわけではありません。

最初に手がけたのは「ハピおま!」という全3冊で150ページほどになるベリキュー長編でした。2ch狼での「桃子は貧乏」とかそういった雑談で作られていったネタをお借りして描き上げたのですが、それでも「ついに自分の作品ができた!」と感慨に浸ったものでした。

それ以来10年近くハロプロ漫画を続けているわけですが、ずっと疑問に感じていることがあります。

「芸能同人はオリジナルか、それとも二次創作か」です。

同人誌における「二次創作」の定義ですが。

「既存の漫画、小説、アニメ、ゲームなどに登場するキャラクタ、作品の世界観をベースにして、オリジナルの作者以外の者が手がけた創作物」ということになっています。著作権法用語の「二次的著作物」とは違い、これは同人界で90年代ごろから自然と言われるようになった造語です。

では実在の人物を基にした作品はどうなのでしょうか。

「花の慶次」「竜馬が行く」など歴史上の人物をモデルにしている作品はありふれたものです。例えば朝ドラの「マッサン」も名前は変えてありますがウイスキーのニッカの創業者がモデルになっていますし、「海賊と呼ばれた男」は石油会社の出光佐三がモデルです。

これらは「二次創作」ですか?
おそらくほとんどの方が「オリジナル作品」だと答えるでしょう。

では芸能同人もはオリジナル作品じゃないのでしょうか?
「これは!まぎれもなく!自分が創り出した世界!」と胸を張っていいんじゃないか?と思うのですが、同人界では妙にアレなんですよね。なんというか「陰に隠れてするべきおおっぴらにできない危険な活動」的な。そこまで卑屈にならんでも、と思います。

いやわかりますよ。肖像権や、倫理的な問題ね。
下ネタ描いてる私が言うのもなんですが、BLなら特にね。
うん、やっぱり「非合法」な世界ですよね。
どこまで行っても「この作品は俺のモノ!」と言えないモヤモヤした感じ。そんなものを抱えていました。

そしたら約2年ほど前にふと友人からコミティアに誘われたわけです。「そうか、完全オリジナル作品を描けばいいんだ」と心にストンと落ちるものがありました。

やってみたら、これがすごく「自由」。
そしてとても怖い「自由」でした。
これまでも「つぐながクン」でそこそこの枚数を描いて来たわけですが、好き放題やっているように見えてもキャラクタたちはある程度のコントロール下にあったんですね。何しろモデルがいますから。

ゼロから人を創造するのは難しい。
「女子小シリーズ」を184ページ描いて、現在痛感しています。
改めて「どうしたら作品がもっと面白くなるのか」というのを模索している最中です。

で、ここから本題なのですが。
ネットの海を渡っていたらこんなサイトを見つけました。

「物語が書きたいッ!」ブログ
http://anatanomonogatari.cocolog-nifty.com/blog/

なかなか分量があり参考になりました。
今後の自作品にもっと積極的に取り入れたいと思ったのはここですね。
なんとなくやっていたことを、言語化してくれました。

実践編vol.09 「25の皮肉のパターン」と「皮肉のログラインPart2」

「ギャップ萌え」という言葉がありますが、物語は意外性をもって二転三転するほど面白いものです。テンポも良くなりますし、ページをめくらせる手も踊ります。

この「皮肉(常識、普通と逆転、反転)」を効果的に取り入れている漫画のシーンをあげるなら、そのひとつは「ドラゴンボール」の「ナッパ&べジータ戦」でしょう。個人的に最高のストーリー展開であったと思います。

私なりに「なんで面白いのかの理由解説」を。

【DB ナッパ&ベジータ戦】

・最強戦力である悟空が戦闘開始時点でいない
ピンチからスタートという意外性で読者は一気にひきこまれます。援軍が来るまで持ちこたえる、という篭城戦展開はストレスを与えますが、悟空到着時のカタルシスを最大限にもたらします

・サイバイマンの意外な強さと、ヤムチャのあっさり死
天さんが(本気を出していなかった)サイバンマンにダメージを与え、読者にまた希望を与えつつも、べジータが罰としてそのサイバイマンを瞬殺。その少し前にサイバイマンの戦闘力を1200と公表していることも見事な効果。
そして敵を侮ったヤムチャの死。これまでの戦いとは次元が違うと示唆。

・チャオズの自爆も、天津飯の気功砲も効かず
命を捨てた切り札が切り札にならない。DBで生き返らせられない、より深い死。

・戦いに逸るナッパをべジータが一喝
「小さいほうが強い」という見た目のギャップ。そしてハゲですら敵いそうにないのに、チビの方がもっと強いという事実への絶望感。と同時に読者は「ベジータは悟空でないと絶対無理だが、ナッパならなんとかなるかも」というかすかな希望を持つ(クリリンら共感、より感情移入できる)。

・制限時間を越えても孫悟空は来ない
ここで間に合っちゃったらただのご都合主義ですしおすし

・弱点であるシッポを鍛えていたナッパ
ですよねー、と読者を裏切り続けますw

・孫悟飯を身を挺してかばうピッコロさん
「きさまなんぞ助けるか」って言ってたくせに、今度は読者がいいほうに裏切られますw

・「戦闘力2800…か」
ろくに戦えなかった悟飯が怒りによって地球人最高数値をたたき出す。

しかしナッパには通じなかった…。
これで終わりか…というところでちょうど孫悟空到着。
これはご都合主義じゃありません。それまでのお膳立てが完璧にそろってますので。読者はもう脳内で「孫悟空キターーー!!」と大喜びです。で、ご期待通りナッパをあっさり倒します。

・戦闘不能になったナッパをあっさり殺すべジータ
同じサイヤ人である孫悟空との対比になってます

・界王拳(2倍)でも勝てず負担のかかる3倍、4倍と倍率アップ
「必殺技には制限があった方が絶対に面白い」の良い見本です。「当たったら絶対勝てる必殺技」は「発動するのが大変」「当てるのが難しい」など足かせを。エヴァのヤシマ作戦は面白かった。

・大猿に変身したベジータに元気玉を打つが外れる
「必殺技が決まるのは2度目がいい法則」(今考えた)
「印籠を出すのはまだ早いの法則」(ちょっと違うか)

・まさかのヤジロベーがベジ猿の尻尾を切りピンチを救う
後のミスターサタンもそうですが「意外な奴がキーマン」は面白い。
まあでもヤジロベーのガヤでまたピンチになるわけですが。

・クリリンが撃って外れた元気玉を、御飯が跳ね返してベジに当てる
「悪意の無いものなら跳ね返せる」って、そうなん!?

・それでも死なないベジータ
正直読者も「これどうにもならないんじゃないか」と思いはじめます。
しかし再びヤジロベーの刀特攻でべジータの隙を作ります。

・人口月で大猿に変身してしまった御飯がベジータに襲いかかる
戦いじゃないです、もう不慮の事故レベルです

・理性を失うはずが失わない
地球人とのハーフであるという設定がここでうまく生きてきます

・シッポを切って変身を解こうとするベジータ
思いつきは良かったしそれ自体は成功したが、大猿ボディに潰される。世紀の大決戦のラストがまさかの圧死(死んでない)。

・結局ベジータにとどめはささず、ストーリーはナメック星へ
これはある意味孫悟空なら順当か。

と箇条書きにしてみましたが、凄まじい展開ですね。

当時ジャンプをリアルタイムで読んでいた人で、ナッパとの戦いが始まってからベジータ戦が終わるまでに「うーんDBは飽きたしもういいか」と読み飛ばすようになった人って、おそらく1人もいないんじゃないでしょうか?というかなんとかして早くジャンプを手に入れようとする日々でしたよ!月曜発売なのに怪しげな事務所で土曜に入手したり!先にネタバレしようとする友人を殴ったり!

プロ漫画家ってすごい!

…すいませんついドラゴンボールを熱く語ってしまいました。

自分なりに噛み砕いていくと「面白さ」のセンテンスは2つに集約されると思います。

(A)「だろうねえww」の面白さ
(B)「えっ、そう来る!?」の面白さ

「共感」と「意外」のテンポ良い繰り返しが読者に心地よさをもたらすのではないでしょうか。そしてそれはキャラクタ設定にも言えるかと。

「すごいよ!!マサルさん」ではフーミンが「共感」で、マサルさんが「意外」のキャラです。「ピューと吹く!ジャガー」ではピヨ彦が「共感」でジャガーさんが「意外」。このペアがあるからこそ、面白い。

今後はその辺に注意して商業漫画を分析読みしてみたいと思います。



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りかやさんって一体何者なんでしょうか…?
うんこしっこちんこまんこ言っているかと思うと、思想を絡めたわかりやすい文章、アイドルヲタを第一としながらも、テツや落語などにも造詣が深くて、本当に人生を楽しんじゃっていますね。
そーゆー人の書いた(描いた)モノが面白くないはずがなく、「遅れて来た愛読者」のワタシは歯痒いです。
恥ずかしながらお聞きしますが、過去の作品を入手する事は難しいのでしょうか?
4コマ「つぐながクン」も、ネット上のバックナンバーは途中までみたいだし(←間違っていたらすみません。ウチの低スペックPCが悪いかも)、出来る限り過去の作品を是非見てみたいのですが。
乱文にてすみません。

福田花音卒業発表

おひさしぶりですりかやさん、NHRです。
おとといまろの卒業が発表されましたが、そういえばりかやさんは2009年冬のイラモ二愛の第6巻の共作企画「バックトゥー・ザ・キュフューチャー」でまろのソロ活動のことを書いてられておりました、たしかにまろは歴代ハロメンの中でもソロにかなり向いている人だとは思うのですが、それでも2009年冬でまろソロのことを書けるとはりかやさん恐るべしです。

No title

>>似非若人さん
何者かと言われてもただの40代の小デブおっさんですw
過去の作品はhttp://tsugunagakun.com/のサイトで読めますよ。発行物紹介のページです。
コミケなどイベント後に通販もやってますし。
4コマはこのブログを2006年から辿れば全部読めるはずですが。
(サイトの方でまとめたのは途中までです)

>>NHRさん
そんなの描いたかな、と完全に忘れてたので読み返しました。
ベリとキュートがメンバー逆だったらってやつですね。
当時イラモ本の参加者が10人も居なかったってのに驚きです。

No title

こんばんは。「女子小学生日記 でらっくす1」

拝見しました。本編は読み返すと新たな発見があったり、

おまけや番外編などなど、サービスも充実してて、

お世辞でもなんでもなく5000円分は楽しめました。

・番外編の感想


>すごく・・・小さいよね

ななみんは誰と比べて言ったのでしょうか・・・。

・白川君が「さくらたんでうんぬん」と言って、逃げたところ

目覚めさせたのは他ならぬさくらちゃんです。


>それだ!

とても通算50歳の思考とは思えない。


>157ページ

そうかそれが彼の性の目覚めでしたか。


>エレクチオンからのオチ

ど直球の下ネタありがとうございます。

7も楽しみにしております。

>ナッパ&べジータ戦


このあたりはDBからちょっと離れてましたが、lベジータから対フリーザの

くだりはちょっとハマってましたね。


・つぐながクンの感想


カンガルって結構多芸多才なメンバーがいるのですね。



追伸


ここでしそびれた6の感想を


キバヤシ君のお父さんはあの人でしたか。クズだというので、

私はアンタッチャブルの柴田さんかドランクドラゴンの鈴木さんを

想像してました(意外性で坂崎幸之助さんも)。



追伸その2

これは要望ですが、

宮崎さんの出番を増やしてほしいのと、アレックスをまた出してください。

無理のない程度で・・・。


長々とすみません。これにて失礼いたします。




プロフィール

りかや

Author:りかや
メール manochin411@gmail.com
ツイッター rikaya_manosta

漫画を描いてコミケやコミティアに参加してます。
オリジナル漫画の書店委託をしております。

■著作紹介

40歳無職独身ロリコン紳士が死亡転生し、女の子として生まれ変わった。失われた性欲を求めてさまようとっても下品な美少女JS物語。COMIC ZIN様で好評販売中!


女子小学生日記シリーズ

漫画サンプルはこちら

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