ネーム添削。自分も他者も。

こんばんにゃー。

ベリのコットンクラブは興味ありますね。前にあややがやったところか。
まあ落選祭りでしょうけど。
そもそもお金が…チッキショー。

とある人が冬コミに個人誌を出すので、ネームチェックをして欲しいと依頼を受け、本日4時間かけて酒飲みながら吟味して直してきました。ハロプロジャンルです。

このコマをこっちに移動。
このセリフを簡潔に。
これはそもそもいらない。
割り方を変えてみよう。
エトセトラetc……。

スーツ姿の男2人と、ラフな格好の私。
個室居酒屋で店員からしたら謎の会合でした。

「私の主観で直す」というのは、おこがましいことです。
しかし私の「感性」と「常識」にのっとって、ベターな方向にしたつもりです。
それは自分が読む側に立ったら、こうだったらいい感じという、視点。
この件が花が咲き実となったら、年末のブログでご紹介できるでしょう。

さて。

夏コミ過ぎたらうpすると言っておいてすっかり忘れていました。
「イラモニ!Fantasy11」の私の作品です。

<オトナこども>

http://tsugunagakun.com/manon/comic/otona/


この他に、様々な方の100ページ以上の作品が掲載されているイラモ本11はまだまだ在庫ありますのでよろしく!

そして以下の記事は、前述の漫画を読まないと意味がわからないのでとりあえず読んで頂けると幸いでござりまする。





「漫画を描く」という技術。

概念としてコンピュータのプログラミングとご近所さんではないかと感じました。
私はプログラムを実用レベルで組むことはできませんが、小中高時代にBASICとC言語に少々触れたことがあるので「GOTO!IF!ELSE!コードや変数を駆使してマシンに条件選択をさせまくれ!」みたいな、ほんとなんちゃってレベルですが、何がどうなってアプリが動いているのかは雰囲気でわかります。

ですがほとんどの方はアプリを使うときにどういう処理が行われているか、なんて意識すらしないでしょう。ほとんど「魔法」と同レベルだと思います。発達しきった科学は魔法と同義です。

さて絵心ゼロ、漫画を全く描いたことの無い方は、真っ白い原稿用紙から雑誌に載るような作品が生まれるまでにどのような工程を辿るのか、果たして想像できますでしょうか。
「意味がわからない」「魔法のようだ」と違う世界のように感じておられる方も居れば、なんとなく「アイデアを練って」「なんかメモみたいなのに描いて」「それを原稿用紙に清書する」というイメージがわく方もいるかもしれません。

ネームから下描き、ペン入れや仕上げの工程を披露する方は結構おられますが、その前の段階は結構もやもやしていて、謎の作業となっている感があります。
そこで今回は全くのゼロからネーム完成まで、私の脳内でどのように漫画が作られていくのか「オトナ×コドモ」を題材に、解説してみたいと思います。






(1)「キー(鍵)」を考える


基本的に「描きたくないもの」は描けません。
「漫画を描いてみたいんだけど、何を描けばいいかわからない」という人は、本来なんにも描く必要がないはずなのです。でも、みんながそれだとなぜか同人誌すらろくに出ない世の中になります。プロは生活のために言うに及ばずですが、趣味の世界ですらわりと無理やり描きたいものをひねり出してたりするのです。不思議ですねえ。

さてここに、そんな感じでなんとなく描き続けている40代中年がいます。

今年6月下旬ごろ。

夏のイラモ本の原稿のことを考え始めます。
前提としてハロプロ漫画ですので、キャラ設定を考える必要はありません。
時代、舞台などもこれまでの作品を前提に決まっていますので、オリジナル漫画よりもその辺は圧倒的に楽です。

なので最初の思案は「誰が主体の漫画にするか」です。

とりあえず道重さんの卒業が近そうなので(※この時点で卒業発表はしてません)彼女を主役にすることにします。まあキャラとして今までさんざん描いているので動かしやすいですし。

次にざっくりとクライマックスあたりの描いてみたいシーンを考えます。
とくに思いつかない場合もあるのですが、今回は1年前のイラモ本の「マダムZ」で見開きのぶん殴りシーンが描いてて気持ちよかったので「見開きぶん殴り」をまた描くことにしました。

見開きぶん殴り、というワードから「ゴリラーマン」が脳裏に浮かびました。
ゴリラーマン最終巻のアレだ。最高にカッコいいあのシーンをパロディにしようと。

あと私は幼女が好きなので「ようじょ」も出してみたいです。
ちっちゃい女の子は描いてて徳が積める気がします。アリガターヤ。

それと研修生(当時)のモーニング娘。牧野マリア様が好きなので「マリアさま」もオファーします。神(作者)による民(女優)の大抜擢です。

「道重さん」
「見開きぶん殴り」
「ようじょ」
「マリアさま」

印刷代の都合もあり、20ページ以内で収めるつもりなのでこのくらいのキーでいいでしょう。
長編ならもっと必要でしょうけど。
これらをもとに頭の中でぼんやりとミキサーし始めます。




(2)連想ゲーム

すべては「ぶん殴りシーン」に収束するはずです。
殴られているのは、たぶん悪いやつですよね。
殴るのは、やっぱ主役のさゆでしょう。

殴られる理由を考えます。
さゆが怒る理由を考えます。

だれかに金を返さなかったから?ナイナイ。
姉重関連で大変なことがあった?アリソウ。

でもたぶん「メンバーにひどい事をしたから」でしょう。
もしくは「メンバーを守る為」でしょう。

読者も素直に「誰かをぶんなぐるさゆ」に共感できそうです。
読者がどう思うかってのは大切です。
どうせ膨大なプライベートの時間を使って描くならその感想が「なんだこれ意味わかんねクソ漫画じゃん」よりは「面白かった!」の方が良くないですか?

「敵」は誰にしましょうか。

芸能事務所のドンとか?w
もしくはヤクザの事務所で?
異世界の魔物?
これ次第で、全く物語が変ってきます。重要です。
あと実際に絵にして描く労力も全然違いますw

アイデアを練っていたそのころ、AKBの握手会で参加者によるノコギリでの襲撃事件がありました。時事ネタいいね、ということでそれをモチーフにさせて頂きます。安易です。

<道重さんがメンバーを守るためにテロリストをぶん殴る>で、OKですね。

つぎに「ようじょ」。
基本的にハロ漫画ではなるべくオリジナルのキャラを出したくないので、メンバー達の誰かがようじょになる方向で、ここは素直にさゆをようじょにしてしまいますか。

では理由は?

・子ども時代に精神だけタイムスリップ → 握手会設定と合わない
・へんな薬を飲んで → つぐながクン3巻の大相撲漫画で一度やってる
・宇宙人に改造されて → 話が大きくなりすぎそう
・魔法とか天罰で → うーん安易wでもこのへんでいいやー

さゆが「天罰」を喰らって「ようじょ」になります。理由は?
さゆのしそうな悪いこと。
…ああ、研修生へのセクハラかなw

ここまでを一度まとめます。

・研修生へのセクハラがひどかったさゆは「天罰」によって「ようじょ」に変えられてしまう
・握手会で襲撃事件があるがさゆはメンバーを守ってぶん殴って解決

この2つをつなげていきましょう。

ようじょになったさゆになにが起こるのか。

ようじょ → 弱い
弱い → 攻撃される

因果応報です。
研修生からの復讐です。
まあ小さくなっても普通後輩はそんなことしそうにないですが。後を考えてね。
でも、ま、漫画だから。
それでも復讐したくなるようなことをしていたんでしょう。
縛り上げて浣腸プレイとか。あ、それは絵に起こしましょう。

で、復讐によってさゆの心が折れます。
そうするとどうなる → モーニング娘。が混乱する?かも。

この辺りで、2012年のイラモ本の「小田もエスパーだよ」(あさまさん作)を思い出しました。…そういえばまーちゃんが「魔法」を使って小田ちゃんの能力を奪い取る描写があった。

「天罰」を「まーちゃん」の能力に変えて、こっそりと同じ世界観にしてしまいパロディしてしまおう。毎年読んでくださる方には「あ、これってあの話?」といったちょっとした気づきの笑いを、と。

さらにいっそのこと全員子どもしたほうが絵的に面白いのではないか?と考えました。

・モーニング娘。の混乱 → ようじょ化

混乱の内容 → さゆが不在 → リーダーは誰かでもめる

ここまで文章化してまとめます。脳内で。

・研修生の復讐によって心を折られたさゆ。リーダー不在となった娘。メンバーでは次のリーダーの座をめぐってフク派とメシ派で争いとなる。それを抑える為にまーちゃんは再び奇跡を起こすと、なんと全員がようじょとなってしまう。

うん、イケそうです。特に破綻はしてない、かな?
このまま後半につなげられそうですね。
でも娘。がようじょとなったことで、それを守るさゆは小さいままでいいのだろうか?という発想が出てきました。

さゆが戻るきっかけは?
道重さゆみとは?
どんな人?尊敬される人?努力家?
伝説のアイドル?

伝説の…。

伝説のスーパーサイヤ人?

あっ…ここでスーパーさゆみ人、というフレーズが脳裏にひらめきました。
ちょっとうまいこと思いついた感です。
リアルで膝を叩いて「おおっ!」と声に出るんですよ。

・襲撃犯に対しての怒りで激おこになったさゆは、奇跡を覆してスーパーサユミ人(大人の体)へと戻る。それでも襲い掛かってくる犯人を「見開きでぶんなぐる」。

見事につながりました。

オチはどうしましょうか。

1人だけオトナに戻ったさゆは、ようじょばかりの娘。に喜ぶはずです。
これからは自分以外みんなようじょなのですから。
ということは「すれ違い」のパターンが使えそうです。
つまり「みんなもオトナに戻っていて、さゆガッカリ」と。

奇跡の時間が終わっただけなのか。
それともまーちゃんの深謀遠慮で戻したのか。
その辺は謎のまま……。

ちょっと物足りないですがとりあえずこれでオチとしましょう。
ストーリーの形がくっきりとしてきました。



(3)微調整をする

ここまでを文章化します。まだ脳内です。

・研修生へのセクハラがひどかったさゆは、まーちゃんの「魔法のおしおき」によって「ようじょ」に変えられてしまう。子どもの力になってしまい抵抗できなくなった彼女は、恨みの積もった研修生の復讐によって心を折られる。

・リーダーがポンコツになった娘。メンバー内で派閥抗争がおき、それを憂えたまーちゃんは再び奇跡を起こすと、なんとメンバー全員がようじょになってしまった。

・ようじょとなっても娘。たちはアイドルとして働き続ける。しかし開催された握手会でノコギリを持った男が襲撃。震えるメンバー。挑発する男の言葉に怒り心頭と化したさゆは「スーパーサイヤ人」のごとくオトナに戻る。

・犯人をぶん殴って解決。「これで私のまわりにはようじょばかり」と喜んださゆだったが、見るとみんなもオトナに戻っていてがっくり。


ん?


あれ?




……あっ。

発掘した新人女優を忘れていました。

「マリア様」をどうしましょう。
大手芸能事務所が月9ドラマに新人をねじこむがごとく「マリア様」を出したいなと思っただけなので、まあ別に出なくてもいいんですが少し思案。

それではと研修生が絡みそうな冒頭のシーンを模索します。
漫画の始まりは読者に「おっ何が起こるのかな?」と思わせなければならない大切な部分です。

誰かがさゆのセクハラを訴えないと「おしおき」も発動しない。
さゆを訴えるのはマリア様?でも彼女にそんなことできるかな?
ならかわりに、仲のよい娘。メン、小田ちゃん。に、訴える?

マリア様、冒頭のシーン、仲がいい小田ちゃん、セクハラ問題、

<マリア様が小田ちゃんに対して怒る+タイトル>

おお、1ページ目が決まりました。
あっ!それならば!…と、オチを「テンドン」にすることにします。
ラストを、

・犯人をぶん殴って解決。「これで娘。メンバーはようじょばかり」と喜んださゆだったが、見るとみんなもオトナに戻っていてがっくり。そしてまたマリア様からのセクハラ訴えが起きる…。

1コマ目と同じシーン、ふりだしに戻る、というパターンです。
「結局もとの木阿弥だ」みたいな、ドラえもんとかパタリロでよく見る話ですね。
私の生涯の教科書です。これでかなりスッキリとしました。


(4)ネームにする前段階


ここまで頭の中だけでの作業です。
なのでざっとそれをPCに入力して、印刷したものを見ながらネームにします。
おおまかな脚本っぽいものです。

B4コピー用紙を2つ折りにして、4ページのネーム用紙にします。
それを5枚用意します。20P以内が目標です。

いきなり描くのではなく、まずどのシーンに何ページ使うかを考えます。
私は大抵の場合、後ろから、クライマックスから決めていきます。

最後のページはオチ用で右1P。
その前のぶん殴り見開きが2P。

スーパーさゆみ人が右1P。
そこから見開きにつなげる左1P。

犯人登場が右1P。
そこからさゆが怒るまで1P。

この辺まで決めて次は前からです。

冒頭のマリア様と小田ちゃんで左1P。

さゆのセクハラを説明から、まーちゃんおしおき発動で2P。

ようじょになったさゆのお披露目、研修生に復讐され心折られる。
娘。内の混乱から、再びの奇跡発動。で4P。

見開きでようじょになった娘。と、トゥンク氏とダンスの先生の会話。2P。

さらに世間の反応から握手会の様子、そして事件勃発。2P

配分が決定し、これで全体がつながりました。
全18Pの漫画です。

ここからコマ割、キャラの構図、具体的な台詞を考えていく作業になります。

私のコマ割りは原則、大1、中2、小2~3の割合です。

絵を見せたいコマは大きく。
セリフで説明するコマは中くらい。
それらをつなげるコマは小さく。

場面転換には必ず背景を。
バストアップ、アップ、ロング、セリフのみ。
コマの種類をまんべんなく振り分けて。
メリハリが出るようにしていますが、どうでしょうかね。

冒頭ページは印象付けるために大きく、情報も必要最低限にします。

特別なシーンは最初から大ゴマ予定です。
特大…娘。全員ようじょ化、スーパーさゆみ人、ぶん殴り
大…セクハラシーン、さゆようじょ化、犯人登場

あとは描きながら調整していきます。
ふと思いついたネタも適宜入れていきます。
トゥンク氏のジョジョパロなどもネームの時点で出たものです。

キャラになりきってセリフを考えていきますが、流れがしっかりできていると結構サクサク会話が進むものです。ここまでずっと色々なシーンを考えてきているので、ぼんやりとながらキャラの動きの想像がついている、という感じですね。逆にプロット時点でイマイチなものを無理やりネーム化しようとすると、精神的にキツイ作業になります。

全ページネームが完成したら1日置いて見直します。
若干修正したらついに原稿用紙に向かい、まず枠線から引いていきます。

これで「ゼロからネームまで」は以上です。
この後は、下描き、ペン入れ、スキャンしてデジタル化、背景・トーン・ベタ・セリフ入れなどの仕上げ、というように漫画描きっぽい作業になります。

建築で例えればネームまでは建物の設計図作成で、それ以後は工事作業ですね。
個人的には前者が終われば6割がた終わった感があります。
その理由として私の作画は簡素なので、もっと作画に力を入れる作家さんならその比率は全然違うものになるでしょう。ネーム1:絵9、という方もいるかもしれませんね。



11月のコミティアで出す予定の「女子小学生日記5」ですが、現在(2)の最後あたりです。まだまとまっていません。とりあえず今月中に短編2本・30Pぶんのネームを完成させることを目標に、頑張っております。今日も明日も飲み会ですが頑張ります。今も呑んでますが頑(ry

あと冬コミのハロ本は最初の「キー」ができたばかりで。

「早安少女まきの☆マリア」
「ヲタの絶望」
「救い」
「道重の契約」

これだけですけど!w

ではでは。
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プロフィール

りかや

Author:りかや
メール manochin411@gmail.com
ツイッター rikaya_manosta

漫画を描いてコミケやコミティアに参加してます。
オリジナル漫画の書店委託をしております。

■著作紹介

40歳無職独身ロリコン紳士が死亡転生し、女の子として生まれ変わった。失われた性欲を求めてさまようとっても下品な美少女JS物語。COMIC ZIN様で好評販売中!


女子小学生日記シリーズ

漫画サンプルはこちら

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