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(753) 絵は口ほどにものを言う

こんばんまりあ。

異世界トリップものの小説をよく読むのですが。
よく全くの別世界に行って、言葉通じますよね。
いや、まあ創作物なんだから、って言ったらそれまでですが。


・転生時に神様から言語翻訳のチートを与えられた
・異世界の魔法をかけられて理解できるようになった
・その世界の公用語がなぜか日本語だった
・赤ん坊転生だったので成長しながらなんとか学習した
・言葉の壁については小説中では華麗にスルー


だいたいこんなところでしょうか。

ご都合主義とは言わないです。
コミュニケーションが取れなければ、お話が進みませんから当然ですよね。

そう、異世界トリップでは私たちが外国語を覚えるのとは次元が違います。

日本人が英語を学ぶ場合。
他に日本語と英語両方を使える人間が存在し、さらに辞書があります。
これによって詳細な単語や細かなニュアンスを理解できます。

日本人が全く言語系統の違う異世界に行ったとして。
文化文明習慣常識あらゆるものが違うことの多い「異世界」において。
そんな状況で生きていくには、相当親切な人と巡り会わなければ不可能でしょう。

ま、巡り会ったとしましょう。
そんな幸運な状況で、その世界で意思疎通するには、どうすればいいか。
ちょっと今日、空想していました。

・表情、ジェスチャー

これだけだと限界がある、と感じまして。
転生した人間を「漫画家」と仮定しました。
すると、

・絵を描いて説明

という新たな可能性が生まれました。
もちろんどんな人でも絵は描けますが、より伝わりやすい描写をすることができると思われます。

しかし、
脳内シュミレーションしましたが、
30歳漫画家が突然異世界の森の中にトリップし、
10歳くらいの謎の黒髪美少女に助けられ、
その子は森の中で1人で暮らしていて、
メモ帳に色々絵を描いて身振り手振りで説明し
とりあえず共同生活することになったが、

(中略)

町へ出るまでに1年以上を要することがわかりました。

どこまで頑張ってもその彼女とは

「イマ ゴハン クウ」
「ベッド イッショ ネル」
「ソレ オオキイ ワカラナイ」
「ダメ コドモ ソレ ムリ」
「イタイ ダメ ヤメル」
「ヨゴレ ヌグ フク」

そんな感じの会話にしかならないのです!
辞書が無い、ってのがどれほど困難な道か!

その黒髪の子の一族のバックグラウンドとか説明できないし、
主人公視点以外での微妙な心理描写とか難しい。
文字とか発音とか、どう学べばいいのだろうか。

とりあえずその主人公は町で看板屋になり、少女のツテにより日々の糧を得ることになるのですが、ここから物語を広げるにはどうやらやはり「先にこの世界にトリップしていた(異世界語が堪能な日本人」ってのを出さざるを得ないようで、そこで筆が止まる。

…あ、いや、そんな小説全然書いてませんでした!
単にヒマだったので想像していただけです。

というわけで異世界トリップモノで「日本語通じない設定」にすると、それだけで大きなテーマになってしまうのだなと再確認した次第です。

こういうコミュニケーション方法自体がテーマって作品ってありますかね?
もし知ってらしたら参考までに教えていただきたいです。



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言葉

あと、その異世界に来るのに何らかの資格が必要であったり、その異世界の言葉とのコミュニケーション能力を潜在的に持っている人間のみその異世界に来ているとか、その異世界自体が言葉を翻訳する能力があって、どんな言葉でコミュニケーションしても通じ合えるとかなどというのも考えられますよね。
でもこれってりかやさんが上で書いたことと似てますよね・・・。
主人公が異世界に来て会話、コミュニケーションが全く出来ず、悪戦苦闘して言葉を覚えて、その上に主人公が使っている日本語を異世界の公用語にしてしまうというファンタジーも面白いかもしれない、でもこれってファンタジー??
くだらないこと書いてすいませんでした。

「おろしや国酔夢譚」

これは、江戸時代、船長の大黒屋光太夫ら17人の船員が言葉のわからぬロシア領の小島に漂着し、どうなるとも知らぬ運命を受け入れ、次々と仲間を失ないながら、シベリアの地に暮らし、ユーラシア大陸を西へ向かって、一人生き残った光太夫がペテルスブルクで女帝エカチェリーナ2世に謁見して、直接、帰国の願いを出し、受け入れられて、日本に帰国し、それまでの話を幕府の医官に諮問され幽閉されるまでを描いた井上靖の小説ですけれども、
初めの方で、言葉が通じないと、病気になってもそれさえ伝えられず死んでしまう仲間を見て、言葉を学び出す描写があります。まず、「えとちょわ」と向こうが盛んに聞いてくるのを「これは何か?」と聞いているのだと気づいてから、これを逆に使って、彼らの言葉での物の名前を覚え、それを表す文字も書いてもらって、何日もその書いてもらった文字を睨んででいるうちに「仮名」のような表音文字のようだと気付き、話す音と同じ音を表しているだろう文字をいくつもの単語を比較して類推して、文字を覚えていくという描写があります。ここまで、1年6ヶ月かかり、その後3年ほどで、日常会話が出来るようになった、とあります。
この小説は、実際に幕府が光太夫に諮問した記録「北槎聞略」を元に書いていますので、この辺は、彼が体験したことそのものと思われます。
得体の知れない地に漂流した人の記録は、いきなり、どこであるかさえもわからない土地に飛ばされ、聞いたこともない言葉をどう覚えて行くかの取材対象として、有効かもしれません。
プロフィール

りかや

Author:りかや
メール manochin411@gmail.com
ツイッター rikaya_manosta

漫画を描いてコミケやコミティアに参加してます。
オリジナル漫画の書店委託をしております。

■著作紹介

40歳無職独身ロリコン紳士が死亡転生し、女の子として生まれ変わった。失われた性欲を求めてさまようとっても下品な美少女JS物語。COMIC ZIN様で好評販売中!


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