先日はハロミーへ。
感想。
・ガキさんがハロプロリーダーでいいと思う
・桃子キモカワイイ、にしてもベリのみんな放置しすぎ
・さゆの「マンモスのりPネタ」はブラック過ぎるw
無料イベということならば、まあまあの内容。
八王子じゃなくて品川でやってくれたら最高だったかな、という立地上の問題にすりかえたりして。
通販について。
24日付けまでにお振込みをされた方へ、24日夕方発送いたしました。では長文コラム。
■売れる同人誌とは「夏コミでたけど3部しか売れなかったんだぜ…」http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51315005.htmlというスレを見ました。
まあこれ自体は非常によくあることです。
私自身、コミケ初参加で1部も売れませんでした。
2回目の参加でやっと1部売れました。
「俺は下手だから売れねえのはわかってた」とか「結局コミケに出すレベルじゃなかったわけか…ピエロだぜ」などと嘆き、同人世界から去るのは自由です。
涙を拭き、前を向いて進もうと思った新人Z戦士にこそ以下の話を贈ります。
「同人誌が売れるためにはどうすればいいか?」
大手の行列や人だかりのできている中堅どころのサークルを見ると「おおーすげー」とやっぱり思いますよね。でも彼らも別に初参加から大手だったわけではありません。大半のところは小手零細知名度ゼロサークルからのスタートでした。それが紆余曲折を経て、行列サークルにまで成長したのです。
「よし俺も壁の人気サークルになる!」とまでは行かなくても、せめて「持ち込んだダンボールの重さを半分にできるレベルにしたい」なら、それほど狭き門ではありません。
■買い手視点から見るまず描き手ではなく、買い手の立場から、1冊の同人誌を購入するまでにどのくらいのプロセスがあるのか考察してみましょう。
☆あなたはコミケに同人誌を買いに来ました。
☆あるサークルの前を通り過ぎるか、立ち止まって買うかまでの5つのプロセス。
(1)そこが欲しい作家、サークルの本である
「そうそう、ここ!このサークルは逃せないよな!」
いつも買っている信用の置けるサークルの本であれば、ノーチェックで手に取り「新刊お願いします」で購入決定です。そうでないサークルの場合、
(2)興味のあるジャンルの本である
「おっ、このアニメの同人やってる奴居るんだ…へえ」
自分が買いに来たサークルと同じジャンルの同人誌であったり、エロならテーマや嗜好が好みであったりした場合、立ち止まるかもしれません。そして、
(3)表紙を見た感じ、中を見てみたくなる印象である
「うん、まあ十分うまいね、いわゆる流行の絵だけどな」
表紙の絵でそのサークルの画力を判断します。
また奇抜なタイトルであったり、ダブルパロディ本(ジョジョ風のプリキュアなど)などはそのネタのツボに惹かれて、手に取ることもあるでしょう。上手くなくともツボを突く魅力のある絵というのもあります。
(4)ペラペラとめくって内容を吟味します
「ああ、マンガもしっかりしてる。合間合間のコラムも面白くていいね」
表紙に見合い、本文もしっかり丁寧に描かれていて、細かくちゃんと作り込まれた本であると感じられれば、購買意欲も増してきます。
(5)値段を見る
「さてこれはB5サイズ、40ページ、いくらだ…500円?ふーむ…」
ここで初めて値段を見ます。財布に手を伸ばすかどうかは、買い手さんの価値観ひとつです。
「これ、一冊お願いします」
■作家視点から逆にサークル側から考えてみます。
(1)そこが欲しい作家、サークルの本である
今の時点では関係のないセクションです。
「ダンボール半分の重さへ計画」を達成するには、継続して即売会に参加し続け、ささやかなレベルの(1)ランクを目指さないといけません。初参加にして一見さんの購入だけでそれを達成できるクオリティがあるなら、たぶんすぐに中堅サークルへと成長できます。
(2)興味のあるジャンルの本である
買い手が多いジャンルならば、それだけ立ち止まる人が増える可能性もあがります。貴方に画力があり、それなりにエロが描けたりするなら、人気ジャンルの同人誌を手がけることで「ダンボールを半分の重さへ計画」の達成は容易いかもしれません。
だからと言って「人気ジャンル」で描けばいい…というものでもないですよね、同人誌って。ええ、自分の好きなものを描いてください。
(3)表紙を見た感じ、中を見てみたくなる印象である
…ということで、まだ実力も知名度も伴わない新人戦士は、まずこのステップからの勝負になります。
☆スペースにはテーブルクロスを敷き、整然と本を並べ、値段表、お金ボックスなどもしっかりと用意。
→真面目に同人活動をする気があるという印象を持たせる。机は素地そのままに、いかにも適当に作ったコピー誌が置いてあるだけだとして、手に取りますか?(絵が上手ければ別w)
☆手作りポスターを提示し、何ジャンルのサークルなのかまずはっきりさせる
→興味を引くものがなければ足を止める可能性はゼロに近くなります。掲示内容がわからにくければスルーして通り過ぎるだけです。コミケでは新参サークルに時間を割く心の余裕がない人が多いので要注意です。
☆表紙は「下手でもいいから丁寧に」ちゃんと描く
→新参サークルは、内容が読み取れるような絵やタイトルを積極的につけると良いです。誰もあなたの作風など知らないのですから。また、やっつけ表紙はすぐにわかります。やっつけ表紙をめくって、いい漫画に出会えるとは思いにくいです。表紙を描くのを原稿執筆の最後にするのは避け、余裕を持って取り掛かりましょう。
☆本の説明文も忘れずに
→上にポストイットなど紙を貼り、中身の説明文を入れると良いです。「スク水お漏らしエロ」「○○メインのギャグ4コマです」など。それが買い手さんの購入テーマに合ってるなら、手に取る可能性が格段にアップします。
(4)ペラペラとめくって内容を吟味します
さあついに立ち止まり、本を手に取り、めくってくれました。
ドキドキ物です。内容に関しては、人それぞれですが、ただひとつの原則。
→自分に画力が無いことを自覚しているなら、それこそ必ず完成原稿(ペン入れから仕上げまでしたもの)で本を出しましょう。誠意と努力は必ず伝わります。下書き本で売れるのは、マジ上手い人か、ブランドで売る有名サークルだけです。
☆一応内容に関するアドバイス(あくまでも私見)
・同人誌で長編続き物は、続かない、買いにくい、破綻する…と、何かと難しい
・描き慣れるまでは4コマ、数ページの短編が吉
・本全体の7、8割がマンガであったほうがいい(小説本除く)。漫画ちょっとだけ、あとは(それほど上手くない)イラストや、フリートークなどで埋まってる感じだと、割高に感じる。
・「ダンボールの重さを半分に計画」レベルなら、画力は厳しく重視されない。とにかく誠実、丁寧に描く
・セリフはPCでフォントで入れよう。手書きにこだわるなら、読みやすい丁寧な字で書くこと。
(5)値段を見る
最後のハードルです。目の前の彼は財布を手に取るかどうか迷ってます。
→値段設定はできればお安めにしましょう。売れ線の中堅・大手サークルが出す同程度の厚さの本の2割引くらいでいいでしょう。当然赤字値付けになるでしょうが、そもそも完売すら狙ってないのだから、そこは趣味ということで。
ただこれは(4)まで行ってくれた買い手さんへの、最後の動機付けでしかないです。(1)や(2)の段階で、すでにはねられている場合、その買い手さんに「100円にするから買って!」と叫んだところで無意味。
あくまでも「それほどクオリティは高くないけど、一生懸命描いてるなあ、ページもそこそこ多いし…これで○○○円なら、よしっ、買ってやるか!」という多少上から目線での購入に繋がるかも?って程度のもので。
ただ本の体裁の割りにあまりにも安いと(分厚い単行本なのに100円とか)、逆に手を出しつらいという側面もあるので、極端な値引きは禁物です。あくまで相場より少し安く程度で。
■サイト・ブログの重要性結果、1日で5冊の売り上げだったとしましょう。
そりゃ少ないと言えば少ないですが、まずは感謝の気持ちで。
その5人のうち誰かが、次回の即売会にて(1)パターンで買いに来る可能性を否定できません。おそらくは決してクオリティが高くないその同人誌に、数少ない価値を認めた希少な読者たちだからです。
だから決して彼らを手離してはなりません。
リピーター無しでは「ダンボールの…計画」は実現不可能だからです。
さてその為には「次の本もよろしく!」と声高に叫び続ける必要があります。
ネット社会の良いところとして、誰でもほぼ無料でサイトやブログを通し、創作表現を世界へ発信することができる、という利点があります。
使わない手はありません!すぐに開設しましょう。
というかむしろ初イベント参加前に作っておきましょう!
買ってくれた希少な読者が、チェックに来るかもしれないのです。
(本にメアド・URLを記載するのを忘れずに)
「たかが数人、されど数人」そのサイト・ブログの日記コメントから同ジャンルサークルの付き合いが始まるかもしれません。その輪で同人誌が紹介され、貴方の創作物の魅力がわかってくれる読者がひとり、またひとりと増えるかもしれません。
オンラインのアクセス数がそのまま部数に繋がることはめったにありませんが、まめな更新は間接的に良い効果をもたらします。
ここまで「絵の練習をしろ」とか「マンガの構成の勉強をしろ」など、根本的なアドバイスをしませんでした。
それはなぜか。
そう、イラストやマンガをウェブで発表し続けることが、イベントとイベントの間のヒマな期間にできる、良いスキルアップ方法になるのです。
趣味の活動とはいえ、常時人の目にさらす最前線で描き続けていれば、ある程度のレベルまでは上手くなりますので。
(しかしながらマジハイレベルの世界に行くには、考えられた練習とやはりそれなりの才能が必要です。ダラダラ継続しているだけじゃ頭打ちになります)
そこそこ描ける様になり、そこそこ売れるようになると、同人活動はどんどん楽しくなってくると思います。あと描き手友達も増えますよ(たぶん)。
■で、儲かるんでしょ?あっ…「偉そうに言ってるお前はどうなんだ?」と声が聞こえました。
私ですか?
上で書いたことを、できる限りやろうと毎回格闘しつつ、ハロジャンルを始めて3年半。おかげさまで「ダンボール箱の重さが半分になるくらい」毎回買っていただいております…。皆様、ありがとうございますペコリ。
だから同人誌は労苦の割りに儲からないっていうか、お金にはならないって何度言えば(ry
P.S タイトルに初級とありますが中級編以降は、わたしがそうでないのでわかりません
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テーマ : ハロー!プロジェクト
ジャンル : アイドル・芸能